『海猿』(うみざる)は、日本の漫画作品(小学館・週刊ヤングサンデー連載)。これを原作として、ドラマや映画が製作されている。
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作者は佐藤秀峰、原案取材は小森陽一。
海上保安官である「仙崎大輔」を主人公として、海難事故を中心とした海上保安官の活躍を描いた物語。漫画の中での事件、事故は、実際に起こった事件、事故を題材にして書かれているストーリーもある。
当初NHK(衛星ハイビジョン→総合)で2度ドラマ化された。その後2004年から2010年にフジテレビ制作で映画→ドラマ→映画→映画という流れで映像化された。
なお、漫画や映画などで表現される「機動救難隊」や「特殊救難隊」などの組織名称は、海上保安庁の組織令[海上保安庁組織規則]にはなく、「救難隊」の名称は、唯一の事例として航空自衛隊の救助専任部隊である航空救難団の救難隊が50年以上前より使用している。
潜水士を指して『海猿』を使用するのは漫画・映画・ドラマでの創作であり、海中で猿のように敏捷に活躍するイメージに由来した造語とされる。実際には、海中で高圧空気による呼吸をしている場合の激しい運動や急な深度変化は、窒素酔いや潜水病の原因となるため慎まれている。また、猿が海中に潜って敏捷に活動することは、生物学的に不可能である(さらにはシーモンキーとは全く関係がない)。
漫画では、潜水士候補の若者達の「少々やんちゃ」な振る舞いを揶揄して周辺から海猿と称されていると設定されているが、漫画『海猿』の発表前に実際の海上保安官がこう呼ばれていた事実はない。海上保安官は公務員であり「少々やんちゃ」な行為に及んだ場合、服務規定違反として懲戒処分の対象になる。
しかしながら、一連の映画やドラマのヒット以降、マスコミや一般人が海上保安官の潜水士を指して「海猿」を用いる例も散見されるようになっている。
小学館ヤングサンデーに連載された。全12巻。
登場人物
; 仙崎大輔
:初登場時(第1話)19歳。ながれ航海士補。
; 浦部美晴
:初登場時(第1話)22歳。毎朝新聞社記者。
; 勝田孝太郎
:初登場時(第1話)45歳。ながれ船長。
; 佐伯道夫
:初登場時(第1話)41歳。ながれ航海長。
; 池澤真樹
:初登場時(第1話)30歳。ながれ航海士・潜水士→後に殉職。
; 三池健児
:初登場時(第1話)24歳。ながれ通信士補。
; 酒井直人
:初登場時(名前は第2話)?歳。シーホーク機長。
; 汪美花
:鳳来での密航者の1人。
; 藤堂
:第七管区海上保安本部福岡海上保安部警備課所属の警備専門官。ナムの密輸についての警備中にタバコを買いに行き、その最中に独断行動をとった部下が殉職したため、それ以降禁煙中。
; ナム・ワンチャイ
:ベトナム人運び屋。木材運搬船マイルス号で拳銃を密輸
; 原子
:福岡県警察本部の警察官。ナムに対する警備中の仙崎を不審者として逮捕。警察官にはあるまじき服装をしている。
; 峯村
:第七管区海上保安本部福岡海上保安部警備課課長。
登場巡視船等
; ながれ
:第三管区海上保安本部所属の巡視船。番号PS03。
; はかた
:第七管区海上保安本部所属の巡視船。番号PLH31。第1話で就航をお披露目されている船舶。
; かいこう
:第七管区海上保安本部所属の巡視船。番号PLH22。
; シーホーク1号
:第七管区海上保安本部所属のヘリコプター。番号JA6256。
;シースワロー
:第七管区海上保安本部所属のヘリコプター。番号不明。巡視船「かいこう」に搭載。
登場遭難船
; 鳳来
:中国船籍の船舶。第1話で舵が故障して漂流。ながれに現場到着時には既に火災発生。実は密航船であった。
あらすじ
; 密航船救出編
:栗ノ上岩礁付近で、鳳来号が舵を故障し漂流。巡視船ながれに出動要請が下る。現場に到着すると鳳来号は炎上していた。ながれの海上保安官により、乗員名簿記載の全員を救出した。しかし、仙崎は、蓋が溶接されたコンテナの中の密航者を発見。沈没までの残された時間は最大でも15分。溶接されたコンテナを開けて密航者を助けるための時間は足りない。(1巻前半、フジテレビ版ドラマ部に該当あり)。
; 陸上捜査編
:密航船の一件で、勝手な行動をとった仙崎には、謹慎処分が下った。しかし、謹慎処分が途中で解除になり、保安部へ招集される。保安部には、ながれの姿はなく、陸上捜査担当の警備専門官がいた。仙崎の任務は、拳銃の密輸が疑われる現場で釣り人の姿で監視を行うこと。しかし、その現場に数時間放っておかれ怒りが露な美晴がいた(1巻後半、伊藤版仙崎の実写には該当部なし)。
; たけちゃん一家救出編
:仙崎の近所に住むたけちゃんの一家は波の高い日だが、クルーザーを出航させた。たけちゃんの母親の再婚が決まり、これが最後の親子4人が揃える機会だったからだ。防波堤をでたところで、クルーザーが転覆。たけちゃんは、クルーザー内でかくれんぼをしており、そのままクルーザーごと漂流していた。2つの岩にかろうじてひっかかり沈没は免れているが、少しでも船体を動かせば沈没しかねない(2巻~3巻前段、テレビドラマ部に該当あり、ただし遭難者は下川の娘)。
; 仙崎と美晴の葛藤
:たけちゃんの母の死亡をきっかけに仙崎と美晴は悩みを続ける。仙崎は、もう2度と人の死を見たくないと無理な勤務を行い怪我をする。また、美晴は事実だけはかけるが、自分の記事を書けなくなったことで、新聞社退職を決意する。この葛藤を乗り越えるため、仙崎は美晴を救い、美晴は仙崎を救っていく(3巻中盤、伊藤版仙崎の実写には該当部なし)。
; 潜水士訓練編
:潜水士になるために、呉の海上保安大学校、潜水技術課程研修に参加した仙崎たち。耳抜きができないため水深40mまで潜れない三島。弱点を乗り越えるためレジャーダイビングと称して潜水の自主訓練を行っていた同期たち。しかし、突然の潮流の変化により、三島と工藤が遭難。三島の負傷・ボンベの故障で、浮上できない三島と工藤。工藤は三島にボンベを渡し、減圧時間を無視した緊急浮上を行う。工藤の誘導により、三島を救出した仙崎たち。しかし、工藤は緊急浮上により減圧症による肺出血を起こして死んでしまう(3巻後段~5巻前段、1本目の映画の部分に該当するが工藤殉職の経緯は原作とは異なる)。
; 博多祇園山笠編
:
; 不審船追跡編
:
; エイジアントリップ号編
:
; くろーばー号編
:1999年12月22日13時58分、関門海峡。大型フェリーくろーばー号が小型汽船を追い越そうと航路を変更した。しかし、その航路上には沈没船エイジアントリップ号があった。くろーばー号はエイジアントリップ号と汽船の間を航行しようとするが、失敗してエイジアントリップ号上部に接触。船底には亀裂が入り、浸水していた。事故対策本部は大規模海難と認定し、仙崎達、潜水士も乗客の避難誘導を行う。そんな中、ボートに乗り移るため、並んでいた乗客がパニックを起こしかけ、一人の乗客が妊婦にぶつかり、妊婦は顔に怪我をする。妊婦はくろーばー号売店販売員の本間恵だった。仙崎は処置を終えた本間を脱出口まで送る際、行方不明のくろーばー号航海長を発見。現場には撤収命令が下り、仙崎は二人と共に沈んで行くくろーばー号に取り残されてしまう。(6巻中盤~7巻前段、NHK版ドラマの2本目、及び2本目の映画の部分に該当)
; ながれ号下船編
:仙崎と池澤に巡視船かいこうへの転任が言い渡される。かいこうは救難強化型巡視船で、仙崎達はその潜水チームに加えられることになった。ながれとの別れを寂しがる仙崎を、池澤と勝田は「転任なんて大したことじゃない」と励ます(7巻中盤、伊藤版仙崎の実写には該当部なし)。
; 海賊船追跡編
:
; 鐘前漁船遭難編
:
; 美晴編
:
; 入谷の苦悩編
:
; J-WING機遭難編
:2000年12月31日。20世紀最後の日の羽田発福岡行J-WING206便。通常通り離陸したが、垂直尾翼の損傷により操縦困難に陥る。福岡空港着陸を要請するが、福岡空港は市街地に近いことがあり、難色が示される。仙崎の提言により、福岡沖に着陸誘導灯を設置し、海上着水を行うことになる。着水はしたが、機体は2つに割れた。生存者も多数いる反面、犠牲者も相当数におよぶ。船首部の捜索の途中で、入谷が機体に挟まれてしまう。この地点の水深は約50m。通常の装備で無事に潜水できる限界を超えている。仙崎は、入谷に自分のボンベも渡し、一旦脱出。深深度潜水に臨むことにする(10巻中段~12巻、入谷のエピソードが吉岡のエピソードに近い点では2つ目の映画の部分に該当、その他は該当なし)。
各巻・収録話
サブタイトル||サブタイトル||初版発行日||収録話
第1巻||第1巻||漂流||1998年6月5日||第1話~第9話
第2巻||第2巻||転覆||1999年8月5日||第10話~第19話
第3巻||第3巻||帰還||1999年11月5日||第20話~第29話
第4巻||第4巻||仲間||2000年2月5日||第30話~第39話
第5巻||第5巻||約束||2000年5月5日||第40話~第49話
第6巻||第6巻||爆発||2000年7月5日||第50話~第59話
第7巻||第7巻||落涙||2000年10月5日||第60話~第69話
第8巻||第8巻||生存||2001年1月5日||第70話~第79話
第9巻||第9巻||名前||2001年3月5日||第80話~第89話
第10巻||第10巻||灯火||2001年6月5日||第90話~第99話
第11巻||第11巻||着水||2001年9月5日||第100話~第109話
第12巻||第12巻||出発||2001年10月5日||第110話~最終話
ハイビジョンサスペンス「海猿~うみざる」・「海猿2」
* 放送日:2002年7月13日・2003年8月18日
* 脚本:長谷川康夫
* 演出:星田良子
* 制作:大映テレビ、NHKエンタープライズ21
キャスト
* 仙崎大輔:国分太一
* 浦部美晴(毎朝新聞の新人記者):永作博美
* 池澤直樹:杉本哲太
* 野島伸也:小橋賢児
* 八重樫デスク:田山涼成
* 桜井武彦:笘篠和馬
* 佐伯:島英臣
* 峯村:西田聖志郎
* 仙崎守(大輔の父で巡視船ながれの船長):加藤剛
* 有馬久枝(大輔の祖母):菅井きん
ほか
総合テレビでも以下の日時にトリミングサイズで放送された。
* 海猿~うみざる - 前編=謎の船上心中事件:2002年11月24日20:00 - 20:45、後編=少年を救助せよ!:同日 21:15 - 22:00
* 海猿2 - 前編=炎の海に挑む海上保安官物語:2003年8月18日20:00 - 20:45、後編=フェリー炎上!決死の脱出:同日 21:15 - 22:00
あらすじ
; 海猿~うみざる
: 海上を漂流していたプレジャーボートで、夫婦の遺体と子供が見つかった。大輔と美晴は「自殺」との発表に疑問を持ち、事件の真相を追う。
; 海猿2
: 池澤が妻子と乗ったフェリーに、銃を持った強盗犯が現れる。大輔らは犯人の発砲で火災が起きたフェリーへ救出に向かう。
原作に比べてサスペンスの要素が強い内容になっている。どちらも鹿児島が舞台となっている。
フジテレビ制作により伊藤英明主演で映像化。2004年に『海猿 ウミザル』として映画化、2005年7月には映画と同じ主要キャストによる連続テレビドラマ『海猿 UMIZARU EVOLUTION』を放送。2006年5月6日に映画『LIMIT OF LOVE 海猿』が公開された。
2010年9月18日にフジテレビ版の完結編となる『THE LAST MESSAGE-海猿』が公開。2008年の土曜プレミアム枠での映画『海猿』シリーズ2作品の放映後に続編決定がアナウンスされるまでは『LIMIT OF LOVE 海猿』が完結編として位置づけられていた。
2012年7月に、映画『BRAVE HEARTS 海猿』が、公開予定(続編を、要望する人たちが大多数のため)
この映画版とフジテレビ版の一連の作品は、主人公のイメージや恋人の設定から、ストーリーに至るまで、原作である漫画とは大きく異なる。
主要人物
; 仙崎大輔 - 伊藤英明
: 本作の主人公。元々は健康食品会社の優秀な営業マンだったが、友人にまでセールスを掛けるようになった生活に嫌気が差し、海が好きという理由で海上保安庁に転職した。お調子者な部分もあるが、硬派で実直な性格。「ダイブマスターの資格を持っているそうだな」と聞かれ「はい」と答えてしまうが、本当は持っていない。
: 最前線で活躍したいと願い、潜水士を目指して呉での訓練に身を投じ、その過程で最初のバディの工藤の死などの経験を通じて人命救助への重要さを知り、人命救助への思いを強めるようになる。潜水士となって福岡の海上保安部へ一年勤務し、第三管区横浜海上保安部の巡視船「ながれ」へ異動、そこで初の人命救助を経験。様々な人たちとの交流や事件を通じ潜水士として成長していく。だがバディとなった池澤の死んだときには人命救助の意義を失い自信を失ったが環菜を通じて池澤の真意を知ったことで立ち直っていった。「ながれ」廃船後は吉岡と共に鹿児島へ異動し、機動救難隊に所属。
; 伊沢環菜 - 加藤あい
: 本作のヒロイン。広島県呉市出身。明るく屈託のない性格だが恋愛には奥手な一面もある。後述の経緯で呉帰郷時には雑誌のページを任されていたが、自身の担当ページが別の記事へ差し替えとなり、契約を打ち切られた。そこで夢を諦めようとしたが、仙崎の影響で自分で服を作りたいと決心、専門学校を経て縫製スタジオ「リアンリアン」へデザイナーとして入社する。
: 母・歌子が足を骨折して入院したため自分の仕事半ばで呉に帰郷し、そこで呉への帰郷時に訓練中の仙崎と出会う。初対面時は酒の勢いに任せて仙崎を誘ってしまったのを仙崎が誘ったと思い込んでいたため(その後一線を越える前に寝てしまった)、仙崎に反目していたが、仙崎のことを知るうちに彼に惹かれ付き合うことに。だが連続ドラマ版では仙崎の福岡への異動に伴い遠距離恋愛となり、メールでのやり取りしかなかったこともあり、仙崎への気持ちが冷めていたため、自分の思いとは裏腹に彼氏気分でいる仙崎の態度に困っていた。その後仙崎との話し合いで友達からやり直し再び恋人関係を築いていくが、命の最前線に身を投じ反対に大事な人の傍にいられない潜水士の仕事を理解できず、仙崎との恋愛に自信を失うが、仙崎の重荷を知り彼を支えようという思いに至るようになる。『LIMIT OF LOVE 海猿』で仙崎と婚約する。
映画1作目
; 「海猿 ウミザル」
2004年6月12日に全国東宝系にて公開。海上保安庁が全面協力。
あらすじ
海が好きという思いで転職してまで海上保安庁に入った仙崎。第七管区福岡海上保安部に配属されたが、地上や船上勤務を退屈と感じ、エリート集団である潜水士を目指し、海上保安大学校の潜水士課程に入校するところから物語は始まる。海猿と呼ばれる若き潜水士候補生の友情、恋、挫折、試練、成長が描かれた。
登場人物
; 中追夏子 - 杏子
: 海上保安大学校 職員(調理・給仕員)。源の過去を知っており、そのことから工藤の死を機に落ち込む仙崎に源の過去を教えた上で励ました。
; 村上大地 - 阿部蒼輝
: 海上保安大学校アルバイト職員。食堂でアルバイトをしており言いたいことを言ってしまうサバサバした性格。海猿たちの理解者でありムードメーカー。
; 五十嵐正樹 - 國村隼
: 一等海上保安監 海上保安庁 首席監察官。
: 源とは同期の間柄だが、源が京野を見捨てたことに対してわだかまりを抱いている。
; 永島美子 - ふくまつみ
スタッフ
* 監督 - 羽住英一郎(ROBOT)
* 脚本 - 福田靖
* 音楽 - 佐藤直紀
* 主題歌 - JOURNEY「Open Arms」
* 製作 - フジテレビジョン、ROBOT、ポニーキャニオン、東宝
テレビドラマ
; 「海猿 UMIZARU EVOLUTION」
2005年7月5日~9月13日まで毎週火曜日21:00~21:54にフジテレビ系列で放送。初回は10分拡大。
映画からの続編で、主要キャストは引き継いでいる。映画の舞台であった海上保安大学校にて潜水士訓練課程を卒業後、一年間現場での実務をこなし、辞令により第三管区横浜海上保安部(横浜市)所属PL型巡視船「ながれ」に配属されるところから物語は始まる。
登場人物
; 大野里江子 - 奥貫薫
: 下川の元妻。家族を顧みずに潜水士を続ける下川との生活に限界を感じ離婚、娘の唯を引き取り、花屋を営んでいる。やむをえない事情であるとはいえ、緊急出航命令で唯と遊ぶ約束をすっぽかしている下川に複雑な心境を抱いている。
: 交際していた会計士の男性との再婚話を機に下川に唯を会わせないようにしようと考えていたが、唯が事故に巻き込まれたことを機に、唯の気持ちを尊重しようと考え直す。
; 大野唯 - 一木有海
: 下川の娘。父親の下川を慕っているが、父と会う時間を減らしていったせいもあり、下川の仕事のことは快く思っていない。バレエを習っている。下川のダイビングウォッチが嫌い。
: 里江子の再婚で下川と会えなくなることに反発していた矢先に、バレエ教室のクルージングでプレジャーボート転覆事故に巻き込まれたしまうが、下川の命を掛けた行動に救われる。
; 池澤尚子 - 芳本美代子
: 池澤の妻。池澤のことを「マー君」と呼んで慕っている。池澤の仕事に関しても理解しているものの、最前線にいる池澤の身を案じ不安を抱くことも。「ながれ」でのファミリーデーを機に環菜と知り合い交流を深める。池澤の子供を身籠っていたが、奇しくも池澤が死んだ同じ時期に出産。池澤の死後は生まれた娘に池澤が考えた名前である「真子」と名付け、実家に戻る。
; 伊沢歌子 - 朝加真由美
: 環菜の母。
; 矢吹真一 - 布施博
: 三等海上保安監 海上保安庁本庁警備救難部専門官。
: かつて下川とバディを組んでいたが、とある海難現場で負傷して、潜水士を続けることが困難になってしまい、陸上勤務となった。だが現場で自分が復帰するのを待つ下川のために潜水士復帰をかけて、吉岡も参加していた呉での潜水技術課程に参加、後に下川が潜水士を引退する同じ時期に現場復帰する。
;村上大地-阿部蒼輝(第7-8話・ゲスト出演)
:海上保安大学校アルバイト職員。食堂でアルバイトをしている。仙崎が返ってきたときも仙崎が海上保安学校生だった時と同様に接してくれた。
; 津田晋平 - 益岡徹
: 三等海上保安監 第三管区横浜海上保安部 警備救難課長。「ながれ」で起きるトラブルに気を揉んでいるが、現場主義者の勝田にいつも言いくるめられている。下川とは海上保安大学時代からの先輩の間柄。
; 内田 - 田口主将(第1話)
: 転覆事故を起こしたパナマ船籍のタンカー「エイジアントリップ号」の船長。転覆事故の際は船員のマハール(アベディーン)と取り残されてしまい、その現場で池澤と仙崎と遭遇する。池澤達に船員を先に救助するよう懇願するも、池澤ににべもない対応をされる。池澤には動転している内田を新人の仙崎と救助するのは難しいと判断した上で力尽きないようあえて突き放した言い方をしたという意図があったが、それを知らない仙崎に「必ず助ける」と優しい言葉を掛けられた。船員救助後は行方不明となり、後に遺体として発見されることに。
; 徳永雅也 - 波岡一喜(第4話)
: 台風の影響で沈没した「第一永徳丸」の船長・徳永栄(本多晋)の息子で中華料理店でバイトをしている。定職に就かないことで父と何度か喧嘩をしていたが、定職についたら父親が大切に身に着けている腕時計をもらう約束をしていた。父の遺体が発見された際にその腕時計がなかったため、それを探すために海に潜り続けるようになり、仙崎や母・曜子(大塚良重)の忠告も聞かない。海上保安官に対しては父の遺体捜索を打ち切ったこともあり信頼していない。
; 三田村和也 - 大和田伸也(第6-7話・友情出演)
: 海上保安庁 警備救難部長。
: 不審船が出現した際には不審船対策本部の指揮を執る。そして不審船が停戦勧告を無視した場合には対処要領に従うことを指示し「ながれ」に威嚇射撃命令を下す。
; 内村匡 - 木場勝己(第7話)
: 海上保安庁 首席監察官。勝田とは同期の間柄で勝田を本物の海の男と評している。不審船事件の査問委員会で不審船への威嚇射撃を担当した池澤と仙崎に事情聴取を行う。聴取後は「ながれ」廃船の決定事項を勝田に伝えた。
サブタイトル
サブタイトル||サブタイトル||放送日||視聴率
EVOLUTION 1||EVOLUTION 1||運命の幕開け||2005年7月5日||17.8%
EVOLUTION 2||EVOLUTION 2||潜水士浮上せず||2005年7月12日||13.9%
EVOLUTION 3||EVOLUTION 3||置きざりの愛||2005年7月19日||12.1%
EVOLUTION 4||EVOLUTION 4||海に消えた思いを探せ!||2005年7月26日||13.7%
EVOLUTION 5||EVOLUTION 5||突然の別れ||2005年8月2日||12.0%
EVOLUTION 6||EVOLUTION 6||不審船発射||2005年8月9日||10.7%
EVOLUTION 7||EVOLUTION 7||人を殺した||2005年8月16日||12.9%
EVOLUTION 8||EVOLUTION 8||池澤、死す||2005年8月23日||12.1%
EVOLUTION 9||EVOLUTION 9||失われた夏を求めて||2005年8月30日||12.6%
EVOLUTION 10||EVOLUTION 10||命にかえて||2005年9月6日||12.7%
EVOLUTION Final||EVOLUTION Final||この手を離さない||2005年9月13日||13.8%
平均視聴率 13.2%、[[視聴率]]は[[ビデオリサーチ]]調べ||平均視聴率 13.2%、[[視聴率]]は[[ビデオリサーチ]]調べ
主題歌
* 『OCEAN』B'z
** 作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、稲葉浩志、池田大介、徳永暁人
*: 本ドラマのために書き下ろされた曲。この曲のPVは、第四管区海上保安本部所属のPLH型巡視船「みずほ」上で撮影された。
スタッフ
* 監督 - 羽住英一郎(ROBOT)、小林義則(共同テレビ)
* 演出補 - 近藤一彦
* 助監督 - 七高剛、細川光信、倉木義典、植木美帆、淵上正人
* 協力プロデューサー - 安藤親広(ROBOT)
* プロデュース - 関口静夫、鈴木伸太郎、橋本芙美(共同テレビ)
* 企画 - 臼井裕詞、保原賢一郎(フジテレビ)
* 脚本 - 福田靖
* 音楽 - 佐藤直紀
* 製作 - フジテレビ、共同テレビ
備考
*「ながれ」は原作では第七管区福岡海上保安部所属のPS型巡視船であるが、ストーリー展開、撮影等の問題および映画『LIMIT OF LOVE 海猿』への展開の都合から変更されている。
*オリコン集計の『2005年ドラマ満足度ランキング』では第3位となった。
*ドラマの最終話の撮影が行われた2005年8月4日、プールの水の上に設置した照明器具の近くにいた男性スタッフ2人が感電するという事故が起きた。
映画2作目
thumb|right|当作の撮影に使用された「フェリーひむか」 - 宮崎港(2005年6月撮影)
; 「LIMIT OF LOVE 海猿」
2006年5月6日に全国東宝系にて公開。日本国内の315スクリーンで封切られ、530万人を動員、興行収入71億円のヒットを記録し、2006年公開の邦画実写映画では興行収入第一位となった。
映画の撮影には海上保安庁が船艇を提供するなどの協力を行った。同庁のイメージアップに貢献したことから、「海猿」に対して感謝状を贈っている。また、漫画・テレビ・映画での公開以降、海上保安官の志願者数が激増した。
当初原作の通りに関門海峡でのロケを希望していたが、『関門海峡の潮の流れが早い』『関門海峡が撮影で閉鎖されると利用する船舶に支障が出る』など撮影の許可が出ず、舞台を鹿児島湾に変えた。
撮影には、宮崎カーフェリーの「フェリーひむか」が使用された。この船は旧・九越フェリー「れいんぼうべる」として運航当時、映画『白い船』のモデル(劇中でおもに登場したのは姉妹船の「れいんぼうらぶ」)となるなど、映画と縁の深い船であった。
あらすじ
鹿児島、機動救難隊へと異動し機動救難士となった仙崎と吉岡。仙崎は遠距離恋愛ながらも、環菜と順調に交際し、結婚は目前だった。ある日、訓練中に機動救難隊に出動が命じられる。任務は鹿児島湾内で座礁したフェリーでの救助活動。しかし、予想以上の速さで浸水、傾いていく船体。仙崎と吉岡、そして要救助者2名は、絶体絶命の状況に追いやられていく…。
登場人物
; 仙崎大輔 - 伊藤英明
: 27歳。一等海上保安士 第十管区鹿児島航空基地機動救難隊・機動救難士・潜水士
; 伊沢環菜 - 加藤あい
: 26歳。縫製スタジオ「リアンリアン」服飾デザイナー
; 吉岡哲也 - 佐藤隆太
: 24歳。二等海上保安士 第十管区鹿児島航空基地機動救難隊・機動救難士・潜水士
; 本間恵 - 大塚寧々
: 35歳。くろーばー号売店販売員。妊娠五ヶ月。性格は明朗快活、また高校時代は恋愛研究会に所属した経験があり、そこで「失恋と結婚以外に恋愛の結末があるのか」などを議論したことがある。くろーばー号で頭に軽傷を負ったところで仙崎と知り合うが、船の中に取り残される事態に見舞われてしまう。
; 海老原真一 - 吹越満
: 41歳。くろーばー号の乗客で中古車販売会社経営。働かないでいたところを妻に愛想を尽かされ娘と共に出て行かれてから、妻とやり直したいと願い、現在の仕事を始めている。避難勧告が出ても車を捨てたくない一心でそれを無視していたが、船内に取り残されてしまう。粗暴で横柄に振る舞い、何かと仙崎達に反発する態度を取っている。
; 山路拓海 - 平山祐介
: 31歳。一等海上保安士 第三管区特殊救難隊 第三隊隊長・潜水士
; 北尾勇 - 石黒賢
: 38歳。三等海上保安正 第十管区鹿児島航空基地機動救難隊 隊長・機動救難士・潜水士
: 事故でパニックになる乗客をなだめて、先導できるほどの冷静さと技量を持った部下思いの人物。仙崎達が船に取り残されたままでの撤収命令に反対しようとするもやむなく捜索を断念し、船にボンベを残し撤収する。
; 乙部志保里 - 浅見れいな
: 23歳。鹿児島テレビ報道部員。くろーばー号座礁事故に偶然巻き込まれたことから、事故のリポーターを務めることになる。事故に巻き込まれたことで終始戦々恐々としていたが、次第に事故の成り行きを見守っていく。
; 重富活一 - 菅原卓磨
: 32歳。三等海上保安正 第十管区鹿児島航空基地機動救難隊・機動救難士・潜水士
; 本丸正也 - 坂本碓吾
: 28歳。一等海上保安士 第十管区鹿児島航空基地機動救難隊・機動救難士・潜水士
; 瀬戸口滋 - 江畑浩規
: 28歳。三等海上保安正 第十管区鹿児島航空基地機動救難隊・機動救難士・潜水士
; 渡辺マサヤ - 青木崇高
: 25歳。一等海上保安士 第十管区串木野海上保安部 巡視船「こしき」機関科機関士補・潜水士
; 梨本信士 - 光石研
: 40歳。第十管区海上保安本部 警備救難部救難課課長
; 桂木貞之 - 美木良介
: 47歳。第十管区海上保安本部本部長。専門官の下川と共にクローバー号座礁事故への対策に務める。だが仙崎達が絶望的な状況に追い込まれる中で、断腸の思いで下川に活動中の潜水士達への撤収命令という苦渋の決断を迫ることに。
; 三沢圭介 - 津田寛治
: 35歳。第十管区海上保安本部 警備救難部救難課係長
; 服部真佐彦 - 荒川良々
: 32歳。鹿児島テレビディレクター
; 矢野達郎 - 市川しんぺー
: 42歳。鹿児島テレビカメラマン
; 下川? - 時任三郎
: 43歳。三等海上保安監 海上保安庁 警備救難部救難課専門官
主題歌
* 『Precious』伊藤由奈
: この曲のPVには、「LIMIT OF LOVE 海猿」本編の映像も一部使用。
スタッフ
* 監督 - 羽住英一郎(ROBOT)
* 脚本 - 福田靖
* 音楽 - 佐藤直紀
* 視覚効果 - オムニバス・ジャパン
* 製作総指揮 - 亀山千広(フジテレビ)
* 製作 - 阿部秀司(ROBOT)、尾越浩文、島谷能成、亀井修
* 企画 - 関一由、堀部徹
* プロデューサー - 臼井裕詞(フジテレビ)、安藤親広(ROBOT)
* 撮影協力 - 海上保安庁
* 映像制作 - 東宝映像美術
* 配給 - 東宝
* 製作 - フジテレビジョン、ROBOT、ポニーキャニオン、東宝、小学館、FNS加盟27社
備考
* 「LIMIT OF LOVE海猿」公開前にはNHKの衛星放送で国分バージョンのドラマを再放送したほか、鹿児島テレビ放送、青森テレビではフジテレビドラマの再放送を実施した(鹿児島テレビ放送は本作にも登場している)。
* 劇中に登場したテレビ中継車はテークワンの大型中継車と実在する鹿児島テレビの大型中継車である。
* 2006年の文春きいちご賞(ゴールデンラズベリー賞の日本版)で、6位に選ばれている。また、アメリカ公開時に「あんな危機的状況下で長々とプロポーズするバカなどいない」と失笑を買った
こともある。
* プロフェッショナル仕事の流儀(2006年放送)において、海猿の原点「冷静に心を燃やす」と題し、海上保安官の羽田特殊救難基地分隊長寺門嘉之が出演し、番組の冒頭では司会者の背後のモニターでフジテレビ版海猿シリーズの映像が流された。
映画3作目
; 「THE LAST MESSAGE 海猿」
2008年8月2日、9日の土曜プレミアム『海猿-UMIZARU-』『LIMIT OF LOVE 海猿』の放送終了時に、『LIMIT OF LOVE 海猿』の続編、映画『海猿-UMIZARU-3』の制作を決定したことが発表された。
伊藤英明や加藤あい、佐藤隆太などほぼ同じキャストが出演、そして特殊救難隊員役として三島優二の海東健も出ている。伊藤の新しいパートナー役には三浦翔平が出演することが決定した[三浦翔平、映画「海猿」続編で伊藤パートナー、サンケイスポーツ、2009年7月27日。]。
2009年7月15日に海猿3制作ブログが開始した。2010年9月18日公開[。メインの撮影場所は福岡県北九州市。]
2010年5月18日、邦画大作史上初の3D公開が発表された。3D専用カメラによるものではなく、通常撮影した映像をポストプロダクション時に変換した3D映画である
。
キャッチコピーは「愛する人に何を残すのか──。」。
2010年9月18日に全国東宝系にて公開。日本国内の467スクリーンで公開され、公開初日3日間で3D版(277スクリーン)が動員65万5922人に対し2D版(190スクリーン)が動員28万4028人と3D版のシェアは74.1%であった。。また、ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)では第1位と、女性層を中心に幅広い世代から高評価された。2010年11月19日、香港・台湾・シンガポール・フランス・米国・メキシコ・ペルー・アルゼンチン・BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)での公開が決定した。
観客動員数は537万人、最終興収80.4億円のヒットを記録し、2010年公開の邦画実写映画では興行収入第1位となった。2010年度興行収入邦画第2位となっている。
あらすじ
2010年9月、大型台風が接近する中、福岡沖に国家プロジェクトとして建設された天然ガスプラント施設「レガリア」で火災が発生した。仙崎は吉岡と「レガリア」設計主任の桜木とともに現場へ向かうが、救助作業中に爆発が起こり、仙崎や桜木たちは施設内に取り残されてしまう。ヘリも船も近づけない中、仙崎は知り合ったばかりの機動救難士・服部とバディを組み、全員で無事帰還する方法を探る。
出演
; 仙崎大輔 - 伊藤英明
: 31歳。第十管区海上保安部機動救難隊・機動救難士・潜水士
; 仙崎環菜 - 加藤あい
: 30歳。大輔の妻。旧姓伊沢。
; 吉岡哲也 - 佐藤隆太
: 28歳。第十管区海上保安部機動救難隊・機動救難士・潜水士
; 桜木浩一郎 - 加藤雅也
: 45歳。東アジア海洋石油開発・レガリアプロジェクト設計主任。「レガリア」での火災にあたり、「レガリア」の機能を停止するために現場に赴く。非常時においても「レガリア」への被害を防ぐことを第一に行動し、その結果自身も取り残されてしまい、その考えに反対する夏や久米夫と険悪な雰囲気となる。「レガリア」に対する絶対的な自信とエリート的なプライドの高さの持ち主。
; 西沢夏 - 吹石一恵
: 27歳。「レガリア」常駐医。「レガリア」作業員の中では紅一点だが、キックボクシングが得意な男勝りな性格。その性格にもよる過去の失恋から逃げる形でレガリアに勤務したという経歴を持つ。
; 服部拓也 - 三浦翔平
: 24歳。第七管区海上保安部機動救難隊・機動救難士・潜水士
: 「レガリア」の事故現場で、自身が助けた仙崎とバディを組む。潜水士暦2年ながらも冷静で機転が利くが、次々と迫る事態に恐怖心を露にし、打ちのめされていく。潜水士になる前は会社も嫌になって辞め、親も納得するという理由で海上保安庁に入庁した経緯から、あらゆる境遇に逃げてきていたと自認しているが、仙崎と行動するうちに潜水士としての成長も見せている。
; 木嶋久米夫 - 濱田岳
: 22歳。レガリア作業員。ひょうきんだが感情的になりやすい。夏にほのかな想いを寄せている。
; 下川? - 時任三郎
: 47歳。海上保安庁 警備救難部救難課長。
; 松原エリカ - 香里奈
: 29歳。「阪本医院」看護師。環菜の高校の後輩。
; 遠藤翔太 - 勝村政信
: 45歳。東アジア海洋石油開発・レガリアプロジェクト事業本部長。
; 吉森久貴 - 鶴見辰吾
: 46歳。内閣参事官。人命よりも国益に重きを置き、国の損失を阻止したいという考えから、「レガリア」を死守することを下川に迫る。
; 北尾勇 - 石黒賢
: 42歳。第十管区海上保安部機動救難隊 隊長・機動救難士・潜水士
スタッフ
*監督 - 羽住英一郎
*脚本 - 福田靖
*音楽 - 佐藤直紀
*製作総指揮 - 亀山千広
*製作 - 加太孝明、水口昌彦、島谷能成、亀井修、小笠原明男
*プロデューサー - 臼井裕詞、安藤親広
*アソシエイトプロデューサー - 小出真佐樹、上原寿一
*ラインプロデューサー - 森井輝
*撮影 - 佐光朗
*照明 - 水野研一
*録音 - 柳屋文彦
*美術 - 清水剛
*装飾 - 沢下和好
*編集 - 松尾浩
*音響効果 - 柴崎憲治
*ダイビングコーディネーター - 金城将憲
*VFXスーパーバイザー - 石井教雄
*スクリプター - 荒澤志津子
*助監督 - 近藤一彦
*制作担当 - 阿部豪
*撮影協力 - 海上保安庁
*協賛 - 花王サクセス
*製作 - フジテレビジョン、ROBOT、ポニーキャニオン、東宝、小学館、エー・チーム、FNS27社フジテレビジョン
*制作プロダクション - ROBOT
*配給 - 東宝
主題歌
*『もっと強く』EXILE
映画4作目
『BRAVE HEARTS 海猿』の製作が2011年9月9日に決定した。2012年夏の公開を目指す予定で、海上保安庁の中でも精鋭と言われる特殊救難隊に配属された仙崎と吉岡を中心にジャンボジェット機海上着水による救助を実施するストーリであることを公式サイトにて公表された。
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