テレビドラマは2010年4 月18日から同年6月20日まで、TBS系列の日曜劇場枠で放送された。主演は阿部寛で、同局での連続ドラマ主演は『ドラゴン桜』以来となる。また、共演の黒木メイサ、向井理、溝端淳平はTBSの連続ドラマ初出演となる。オープニング及びエンディングのナレーションは黒木メイサ。初回は 21:00 - 22:14までの20分、最終回は21:00 - 22:09までの15分拡大。
ドラマは概ね原作に準拠するが、青山亜美を物語で重要な役割を果たす記者の設定に変更し、加賀の従弟である松宮脩平も原作と異なりドラマでは登場している。
キャッチコピーは「事件の容疑者は、日本橋・人形町を行き交う人たち。」、「犯人はこの中にいる…。」
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『小説現代』(講談社)2004年8月号にて初出。以後5年に渡って9作の短編が同誌に連載された。単行本は2009年に講談社から刊行。
各短編ごとに主人公がかわり、事件に直接関係ない周辺人物の小さな謎を解いていくうち徐々に本来の事件解決が浮かび上がっていく構成となっている。
日本橋小伝馬町で一人暮らしの40代の女性が絞殺された。日本橋署に着任したばかりの加賀恭一郎は、事件を追い、未知の土地を歩き回る。
立ちはだかるのは日本橋で暮らす家族や店が抱える謎。彼は独自にその問題を解いていき、次第に事件そのものの真相をつかむ。
周りが「どうして、あんなにいい人が…。」と声を重ねるほど評判のよかった彼女の身に一体何が起きていたのか。
第一章・煎餅屋の娘
;初出:2004年8月号
:日本橋人形町で煎餅屋を祖母・聡子、父・文孝と切り盛りしている菜穂。この店に加賀と名乗る刑事が聞き込みに来た。45歳の女性が絞殺された事件で、事件当日に煎餅屋を訪れていた保険外交員の田倉が参考人となっていた。田倉の性格から殺人はできないと主張する菜穂と聡子。一方で田倉が供述した当日のアリバイには矛盾が生じることが周りの証言で明らかになっていた。田倉は何を隠していたのか。
第二章・料亭の小僧
;初出:2005年6月号
:料亭まつ矢の小僧・修平は加賀から事件の関係で話を聞かれる。理由は事件当日重盛の人形焼を餡あり7・餡なし3で買ったのが、修平だったからだった。被害者の家に置いてあった重盛の人形焼も同じ割合であったが、修平は買った人形焼を全て自分で食べたと言う。しかし、料亭まつ矢にはいくつかの秘密があった。修平は何を隠しているのか?そして、まつ矢の秘密とは?
第三章・瀬戸物屋の嫁
;初出:2005年10月号
:瀬戸物屋の店主の鈴江とその嫁の麻紀は折り合いが合わずいつも言い争いをしている。二人の喧嘩にその店の息子・尚哉はいつもうんざりしていた。そこへ加賀が聞き込みに来た。被害者の女性が事件前に麻紀宛てにメールを送信していたことが明らかになったのだ。彼女は事件前に麻紀に頼まれてハサミを購入していたという。しかし、家には同じハサミが置いてあり加賀は不審に思う。一方、鈴江は旅行に出かけようとしていた。麻紀は何のために密かにハサミを購入したのか。
第四章・時計屋の犬
;初出:2008年1月号
第五章・洋菓子屋の店員
;初出:2008年8月号
第六章・翻訳家の友
;初出:2009年2月号
第七章・清掃屋の社長
;初出:2009年5月号
第八章・民芸品屋の客
;初出:2009年6月号
第九章・日本橋の刑事
;初出:2009年7月号
''加賀恭一郎及び刑事については加賀恭一郎シリーズ#登場人物を参照''
;三井 峯子(みつい みねこ)
:事件の被害者。45歳。小伝馬町で一人暮らしを始めたばかりの時に被害に遭う。
;清瀬 直弘
:峯子の元夫。
;清瀬 弘毅
:峯子の息子。
;青山 亜美
:弘毅の恋人。
;上川 菜穂(かみかわ なほ)
:煎餅屋「あまから」の娘。美容学校に通っている。母が早くに他界し、父と祖母に育てられた。
;上川 聡子(かみかわ さとこ)
:「あまから」を切り盛りする先代の妻。頑固な性格で口煩い。先日まで病気を患い一時は生死の境をさまよっていた。
;上川 文孝(かみかわ ふみたか)
:「あまから」現店主。聡子のために一芝居を打ったことが今回の問題につながってしまう。
;田倉 慎一(たくら しんいち)
:新都生命保険外交員。
;柳沢 尚哉
:大手ゼネコンのサービスマン。麻紀が水商売をやっている店の常連で入れ上げた。
;柳沢 麻紀
:尚哉の妻。元来気の強い性格。自分の好きなキャラクターのタオルを雑巾に使われたことに腹を立て、鈴江と言い争う。
;柳沢 鈴江
:尚哉の母で瀬戸物屋「柳沢商店」店主。
「もう、彼女は語れない。彼が伝える、その優しさを。悲しみを、喜びを。」
*『このミステリーがすごい!2010』1位
*『週刊文春ミステリーベスト10』1位
*執筆当時、加賀が本来追っている「小伝馬町女性絞殺事件」の全体像を決めずに書き始めていたという。被害者の女性像を具体的に組み立てたのは第三章の『瀬戸物屋の嫁』以降である(『このミステリーがすごい! 2010年版』特別寄稿より)。
テレビドラマは2010年4月18日から同年6月20日まで、TBS系列の日曜劇場枠で放送された。主演は阿部寛で、同局での連続ドラマ主演は『ドラゴン桜』以来となる。また、共演の黒木メイサ、向井理、溝端淳平はTBSの連続ドラマ初出演となる。オープニング及びエンディングのナレーションは黒木メイサ。初回は21:00 - 22:14までの20分、最終回は21:00 - 22:09までの15分拡大。
ドラマは概ね原作に準拠するが、青山亜美を物語で重要な役割を果たす記者の設定に変更し、加賀の従弟である松宮脩平も原作と異なりドラマでは登場している。
2011年1月3日には続編となる、赤い指を原作とした『赤い指~「新参者」加賀恭一郎再び!』が放送された。
キャッチコピーは「事件の容疑者は、日本橋・人形町を行き交う人たち。」、「犯人はこの中にいる…。」
ドラマ版の登場人物
レギュラー
; 加賀恭一郎 - 阿部寛
: 39歳。警視庁日本橋署刑事。
; 青山亜美 - 黒木メイサ
: 25歳。タウン誌「ドールタウン」の記者。
; 松宮脩平 - 溝端淳平
: 26歳。警視庁捜査一課殺人班刑事。
: 原作同様に、父親はおらず加賀の父・加賀隆正を父親代りとしてきた。加賀のことを「恭さん」ではなく「加賀さん」と呼ぶなど、原作とは異なる部分がある。
; 小嶋一道 - 木村祐一
: 44歳。警視庁捜査一課殺人班主任。原作には登場しない。
; 上杉博史 - 泉谷しげる
: 55歳。警視庁捜査一課殺人班刑事。
: 原作では加賀のパートナーだが、本作では単独で被害者家族周辺の捜査を集中的に担当。しかし直弘と祐理への強引な捜査により辞表を提出したが、小嶋が受理していなかった。
; 中村 - コッセこういち
: 刑事。
; 川口 - 下総源太朗
: 刑事。
; 三井峯子 - 原田美枝子
: 45歳。被害者。
; 清瀬直弘 - 三浦友和
: 53歳。清掃会社「清瀬ビルサービス」の社長。三井峯子の元夫。
; 清瀬弘毅 - 向井理
: 22歳。劇団あたけの劇団員。清瀬直弘・三井峯子の息子。青山亜美の恋人。
; 岸田要作 - 笹野高史
: 60歳。清瀬直弘の税理士。
スペシャルキャスト
* 上川聡子(65)〔上川文孝の母親〕 - 市原悦子(第1話)
* 上川菜穂〔上川聡子の孫娘〕 - 杏(第1話)
* 田倉慎一〔新都生命の営業マン〕 - 香川照之(第1・最終話)
* 佐々木修平(17)〔料亭「まつ矢」の板前見習い〕 - 石黒英雄(第1・2話)
* 枝川頼子(43)〔料亭「まつ矢」の女将〕 - 夏川結衣(第1・2話)
* 枝川泰治(45)〔料亭「まつ矢」の主人〕 - 寺島進(第1・2話)
* 柳沢麻紀(24)〔柳沢尚哉の嫁〕 - 柴本幸(第1 - 3、6話)
* 柳沢鈴江(65)〔瀬戸物屋「柳沢商店」の主人、柳沢麻紀の姑〕 - 倍賞美津子(第2・3話)
* 寺田玄一(65)〔「寺田時計店」の主人〕 - 原田芳雄(第1 - 4話)
* 光岡彰文(40)〔「寺田時計店」の従業員〕 - 恵俊彰(第4話)
* 北村美雪(29)〔洋菓子店「パティスリー・クアトロ」の店員〕 - 紺野まひる(第1 - 3、5 - 7・最終話)
* 吉岡多美子〔翻訳家、三井峯子の友人〕 - 草刈民代(第1・2・4・6話)
* 宮本祐理(29)〔清瀬直弘の秘書、清瀬弘毅の異母姉〕 - マイコ(第1 - 3、6 - 最終話)
* 岸田克哉(27)〔岸田要作の息子〕 - 速水もこみち(第8 - 最終話、第8話はノンクレジット)
* 奈々〔たい焼き屋「銀のあん」の娘〕 - 沢木ルカ(第1 - 最終話)
* 望月綾名〔青山亜美の同僚〕 - 橋本真実(第1・2・4・7・9・最終話)
* 菅原美咲〔工芸店「ほおづき屋」の店員〕 - 小泉深雪(第1・2・5・9・最終話)
ゲスト
* 上川文孝(45)〔煎餅屋「あまから」の主人〕 - 小林隆(第1話)
* 前橋京子〔新都生命の社員〕 - 松本あゆ美(第1話)
* 刑事 - 阿南健治(第1話)
* 亀田誠一〔亀田人形工房の主人〕 - 津田寛治(第1話)
* 亀田貴子〔亀田誠一の妻〕 - 麻生祐未(第1話)
* 亀田誠一の母親 - 内海桂子(第1話)
* アサミ〔キャバクラ「Aphrodita」のホステス〕 - 宮地真緒(第2・4・8話)
* 柳沢尚哉(35)〔会社員、柳沢麻紀の夫〕 - 大倉孝二(第2・3話)
* サンリオショップの店員 - 小倉優子(第3話)
* 日用刃物店「うぶけや」の店主 - 前川清(第3話)
* 寺田志摩子〔寺田玄一の妻〕 - 松本じゅん(第4話)
* 沢村香苗〔寺田玄一・志摩子の娘、沢村秀幸の妻〕 - 波瑠(第4話)
* 沢村秀幸〔沢村香苗の夫〕 - 心之介(SQUAREHOOD)(第4話)
* 藤原真知子(45)〔三井峯子の友人〕 - 綾戸智恵(第5話)
* 篠塚祐〔劇団あたけの演出家〕 - 柏原収史(第5・最終話)
* カフェ「黒茶屋」のマスター - 八代英輝(第5話)
* コウジ・タチバナ〔映像作家、吉岡多美子の婚約者〕 - 谷原章介(第6話)
* 三井峯子の親戚 - 川口圭子(第6話)
* 雑誌「LICHT」の編集長 - 峰竜太(第6話)
* コウジ・タチバナの秘書 - すぎもとみさき(第6話)
* 上杉和博(享年16、回想)〔上杉博史の息子〕 - 早乙女太一(第7・最終話)
* 前田〔上杉和博の仲間〕 - 大迫一平(第7・最終話)
* 高町静子〔三井峯子の弁護士〕 - 元井須美子(第7話)
* 警官 - 村松利史(第7話)
* 戸紀子(回想)〔スナックの雇われママ、宮本祐理の母親〕 - 吉井怜(第8話)
* 若き日の清瀬直弘(回想) - 和田正人(第8話)
* 幼少期の清瀬弘毅(回想) - 秋山悠介(第8 - 最終話)
* 岸田玲子(25)〔岸田克哉の妻〕 - ちすん(第9・最終話)
* 岸田翔太(6)〔岸田克哉・玲子の息子〕 - 中西龍雅(第9・最終話)
* ホビーショップの店長 - よこやまよしひろ(第9・最終話)
* 少年期の岸田克哉(回想) - 栗原大河(第9話)
* 長井〔「清瀬ビルサービス」の元社員〕 - 田村泰二郎(第9・最終話)
* 佐川〔小間物屋「ちどり屋」の主人〕 - みのもんた(最終話)
スタッフ
* 企画 - 那須田淳
* プロデューサー - 伊與田英徳、中井芳彦
* 脚本 - 牧野圭祐、真野勝成(全話共作)
* シナリオ協力 - 櫻井武晴
* 音楽 - 菅野祐悟
* 音楽プロデューサー - 志田博英
* 撮影協力 - 人形町商店街共同組合 / 甘酒横丁商店会
* 協力 - 緑山スタジオシティ、日音、ブル、アックス、AVC、東通ほか
* 特別協力 - 三井物産、講談社
* 演出 - 山室大輔、平野俊一、韓 哲、石井康晴
* 製作著作 - TBS
主題歌
* 山下達郎「街物語(まちものがたり)」(ワーナーミュージック・ジャパン)
サブタイトル
* 公式サイトでは第○話となっているが、放送時は第○章と表記されている。
* 同枠では2007年の『華麗なる一族』以来に初回視聴率20%超えとなった。
各話||各話||放送日||サブタイトル(ラテ欄)||サブタイトル
(公式サイト・放送時)||原作||演出||視聴率
第1話||第1話||2010年4月18日||東野圭吾VS阿部寛!
泣けるNo.1ミステリー感動巨編||colspan="2"|煎餅屋の娘||山室大輔||21.0%
第2話||第2話||2010年4月25日||人形焼VS阿部寛!~女将の涙||colspan="2"|料亭の小僧||平野俊一||15.1%
第3話||第3話||2010年5月2日||東野圭吾VS阿部寛~女の執念||colspan="2"|瀬戸物屋の嫁||韓 哲||13.3%
第4話||第4話||2010年5月9日||時間トリック…恋人の嘘||colspan="2"|時計屋の犬||山室大輔||14.7%
第5話||第5話||2010年5月16日||重要参考人は息子の恋人||colspan="2"|洋菓子屋の店員||平野俊一||12.9%
第6話||第6話||2010年5月23日||疑惑の友||colspan="2"|翻訳家の友||韓 哲||14.1%
第7話||第7話||2010年5月30日||刑事の嘘||刑事の息子|| - ||石井康晴||12.8%
第8話||第8話||2010年6月6日||共犯者||清掃会社の社長||清掃屋の社長||山室大輔||12.7%
第9話||第9話||2010年6月13日||犯人の告白逮捕~涙の訳||民芸品店の客||民芸品屋の客||平野俊一||14.7%
最終話||最終話||2010年6月20日||さらば加賀! 感動の最終回||人形町の刑事||日本橋の刑事||山室大輔||18.0%
平均視聴率 14.9%(視聴率は[[関東地方|関東地区]]・[[ビデオリサーチ]]社調べ)||平均視聴率 14.9%(視聴率は[[関東地方|関東地区]]・[[ビデオリサーチ]]社調べ)
その他
* 2010年4月16日より6月30日まで「薄皮たい焼 銀のあん」でドラマプロデュースのオリジナルたい焼「下町の香り 薄皮醤油」が発売された。
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